▼ 津崎克彦(2020)「国際経済論―グローバル化は人びとの幸福を導くか―」(大関雅弘編「新版 現代社会への多様な眼差し―社会学の第一歩」晃洋書房所収)(2017年旧版を改訂)
【概要】
グローバル化は21世紀の社会を捉える重要なキーワードです。人々の期待を背負いながら進展していくグローバル化ですが、その帰結は果たして人々に幸福をもたらすものでしょうか。本章では経済のグローバル化を中心にこの問題と課題を考えていきたいと思います。
【章構成】
第1節 グローバル化と現代世界
・ グローバル化と反グローバル化
・ 本章の課題
第2節 自由と戦争の時代 18世紀から20世紀の国際経済
・ 近代国家の誕生と重商主義
・ 市場経済と自由貿易の思想
・ 市場経済、自由貿易の浸透と世界大戦
第3節 第二次世界大戦後の国際経済と経済発展
・ 第二次世界大戦後の国際秩序
・ 経済発展の諸理論(1) 国内総生産(GDP)と発展段階モデル
・ 経済発展の諸理論(2) 「誤りのパラダイムモデル」と世界システム論
・ 経済発展の諸理論(3) 新自由主義理論
・ 市場原理主義の隆盛とアジアの経済発展
第4節 グローバル化は人びとの幸せを導くか
・ 21世紀のグローバル化と中国の発展
・ 格差問題と反グローバル運動の高まり
・ 経済的なグローバル化と主観的幸福との関係
・ まとめグローバル化は幸福をもたらすか